2011 12
 

ドン・キホーテ
2011.12.24[Sat]
 クリスマスシーズンになると思い出すことがあります。
 それはもう10年以上前の事。
 私はディナーショーの仕事で名古屋に行き、営業のS崎氏と二人でホテルのバーへ呑みに行きました。
 私達二人はカウンターで赤ワインボトルを開けていたのですが、いつの頃からか同じカウンターの少し離れた端の席から私は視線を感じていました。
 大分酔った頃、私は酔った勢いで視線を投げかけている男に声を掛けたのです。
 男はアメリカ人だろうか。
 年齢は50歳代?。
Izzy「Excuse me. 何故私達を観察しているのですか?」(以下会話は英語です)
 すると男は、
男「私の名はドン・キホーテ。世界中を旅している。今夜は君の事を本にしようと書き留めているんだ。」
 何だこいつ?。メチャ怪しいですよね(苦笑)。
 話を聞くと、日本国内に彼の家はなくキャンピングカーで旅をしながら生活しているとのこと。
 キャンピングカーはホテルの駐車場に駐めてあり、その中には息子が眠っているとのこと。
 私は男にワインを飲まないかと誘い、彼は当然のように応じました。
男「本が出来上がったら贈るから連絡先を教えてくれないか?」
 こんな話今時だったら完璧に詐欺ですわ(苦笑)。
 でも酔っていた私は面白半分に名刺を渡しました。
 すると男は私にメモを渡しました。
 一緒に居たS崎氏がそのメモを覗こうととした途端、何故か男は遮りました。
男「君はダメだよ!」
 何故S崎氏が見てはいけないのかは分かりません。
 そして男は1枚のCDを私にくれたのです。
 それはクリスマスソングが一杯入ったCDでした。
Izzy「明日このホテルの宴会場でディナーショーがあるので来ませんか?」
 と、招待はしたのですが、翌日多分彼は来なかったのでしょう。
 その後彼と2度と会うことはありませんでした。
 今彼がどうしているのかも分かりません。
 でも毎年今頃になると思い出します。
 ドン・キホーテ氏のことを。

 営業のS崎氏曰く、どうやらその男は私がいただいたCDアルバムのジャケットに写っているようです。

 そうそう、渡されたメモに書いてあったのは多分彼の電話番号でしょう。

 
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